はじまりの島で、心身を解く
淡路島の南端に浮かぶ、勾玉の形をした「沼島」。ここはイザナギ・イザナミの二神が、混沌から最初につくりだした「おのころ島」であるという伝説が残ります。数千年の時を刻む緑色片岩の奇岩群に囲まれたこの島は、今もなお国生み神話の呼吸を感じさせる、はじまりの聖地です。
漁船で巡る、神話の断片
木村屋旅館が手配する地元の漁師船「日進丸」に乗り込み、海上から島を一周します。高さ30mに及ぶ巨大な「上立神岩」を間近に拝み、潮風を全身で受け止める。人工物のない原始の風景を眺める時間は、思考を止め、感覚を研ぎ澄ますリトリートのプロローグとなります。
「金の島」が育んだ、最高峰の美食
かつて「沼島千軒金の島」と謳われるほど漁業で栄えたこの地で、最も大切にされてきたのが「鱧(はも)」です。木村屋旅館で供される鱧は、骨も皮も驚くほど柔らかく、身に凝縮された甘みは京都や大阪の料亭でも「鱧なら沼島」と別格視されるほど。代々受け継がれた職人の技で仕立てられた鱧御膳を、その歴史と共にゆっくりと味わい、細胞のひとつひとつを満たしていきます。